
古い時代から人々に深く愛されてきたノコギリヤシは、北米原産の奇跡の植物です。
面白い葉の形をしており、その名前の通りノコギリのようにとても鋭い形状をしています。
古い時代においては男女ともに常備薬のように使用されていたと言われていますが、現在は研究が進み、特に男性に素晴らしい効果をもたらすと言われています。
ヨーロッパ諸国では日本より研究が進んでおり、既にこの奇跡の植物は医療薬として現場の最前線で活躍しているのです。
男性の身体は女性と異なっており、尿管の近くに「前立腺」という部位が存在します。
この部位は非常にデリケートで、年齢を重ねると男性ホルモンの影響を強く受けます。
すると、通常スマートな形状の前立腺が膨張し、「前立腺肥大」と呼ばれる病を患うことになるのです。
強壮剤としても魅力ですが、治療薬としての魅力も拡大している植物なのです。
ではどうしてヨーロッパでは、原産国のアメリカなどよりも先にノコギリヤシの魅力が急速に拡大したのでしょうか。
それには深い理由があります。
まず、皆さんは「ハーブ」をご存知でしょうか。
アロマテラピーなどに応用されているハーブは、ヨーロッパ諸国で昔から治療薬として存在していました。
痛みの緩和、リラックス、増強剤など多目的な役割を植物が担ってきたのです。
ノコギリヤシを生かす土壌が、ヨーロッパには元々存在したのです。
そして、ハーブは東アジアの文化に合わせて説明すると「漢方薬」と言えます。
煎じてお茶にしたり、飲みやすい粉末にしたりと、古い時代は化学的研究以前に植物と寄り添うように暮らしてきたのです。
そのため、漢方薬として見つめる動きが日本でも起こっており、各製薬会社がこぞってこの奇跡の植物を研究し、製品化に至っています。
サプリメントやハーブティーとして広く流通するようになりましたが、漢方としても理解されつつあり、今後ますます私たちの生活に身近な存在になっていくでしょう。